Wool Carpet Column    ウールカーペットのコラム


1.  羊毛の世界

世界にはおよそ3000種類もの羊が存在すると言われ、人類の約6分の1に当たる11億頭が生息しています。
羊毛は、柔らかい毛、コシのある毛、カールした毛、細い,太い,短い,長い,茶色の毛など多種多様です。

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2.  「わた」から「いと」へ

羊の種類別、部位別に個性のある「わた」。我々が目にする「ウールの糸」は、「わた」を加工してできあがります。 太い糸、縮れた糸、ふかふかの糸・・・。加工の方法により、糸にも多くの種類が存在します。 羊の種類×部位×加工方法。これらを組み合わせることで無限大の可能性を秘めている、 これが天然繊維、「ウール」なのです。

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3.  切りっ放し

織りカーペットは、タテ糸、コヨ糸、シメ糸、表面のパイル糸を同時に織り込んでいくため、ほつれてしまった糸を 正しく処理しなければ、どんどんほつれてしまいます。世の中にある織物は、ホツレを防ぐために端に何らかの 加工を施して製品にしています。ロールカーペットは美しくお使い頂くために、加工をせず施工によってそのホツ レを防いでいます。 半製品のカーペットを製品にする上で、「ホツレ」の観点からも施工は大変重要です。

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4.  晒し(さらし)現象と黄変

ウール(限ったことではないですが)は光に晒されると、波長域によって黄変と白く晒されるという全く逆の 現象が同時におこります。この現象には進行速度に大きな差があるために、先ず晒し現象が起こり、次に 黄変が進みます。 羊毛が太陽光線(紫外線)によって黄変したり漂白されたりするメカニズムについては、古くから多くの学者 によって研究されていますが、まだ充分に解明される段階に至っていません。

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5.  カーペットの語源

諸説有るようですが、カーペットの語源は中世ラテン語『carpere(カルペラ)』が由来だそうで、羊毛(ウール) を梳いて(くしけずって)毛羽立てたものがその意味だそうです。また、絨毯発祥に深い関わりがあると言われ ているコーカサス地方で古代アルメニア語の『カペルト』が語源ではないかとの説もあります。

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6.  安全・・バリアフリーだけで大丈夫?

子供と老人の家庭内事故死は交通事故よりも多い事が国民生活センターの調査で発表されています。 居住空間や公共の場で色々なバリアフリーが叫ばれ、床面に関しては段差の無いフラットで硬質な床材 に改装する方法が採られています。これも大事なことですが、硬質床材の上で滑って転びそうになっ た経験があるのではないでしょうか? 子供からお年寄りまで安全に生活するうえで、転倒したとき、硬質床材が凶器に変わってしまうことも・・。 国民生活センターの調査結果との関連性が気になるところです。 カーペットは滑りにくく、転倒時の衝撃を和らげる安全な床材です。

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7.  「カーペットは半製品」(施工の重要性)

ロールカーペットのままでは50%の価値しかありません、つまり「半製品」です。現場にきれいに敷き 込まれて初めて100%の価値を見いだすのです。カーペットの施工方法は、各商品に適した施工をすること で初めて「製品」として価値を持ちます。 最高のカーペット「半製品」、施工職人の技術、「匠の技」がマッチしたとき、最高の「製品」となるのです。

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8.  快適・・『うるさい〜』と、苦情がくる前に

集合住宅などで子供が走り回る。うっかり机の上の物が落ちてしまって・・・階下の人に気を遣う。カーペットを 敷くことで硬質床材に比べて吸音性や防音性は、はるかに良くなり、反響音の低減にもつながります。

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9.  遊び毛

「遊び毛が見苦しい!不良品だ!」という声や、「パイルがなくなってしまう!」という声をよく聞きます。 遊び毛はパイルから繊維の一部が抜け出るために起こる現象です。この遊び毛は、美観を維持するためには なくてはならない存在です。合成繊維は遊び毛が発生しないかわりに、汚れが落ちにくい特性があります。 「遊び毛」は商品の欠陥ではなくむしろそのカーペットが新しく若々しい証拠なのです。

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10.  動物繊維と植物繊維

天然繊維には、大きく分けて羊毛に代表される動物繊維、綿や麻に代表される植物繊維があります。 動物繊維は、セーター、スーツなどに使用され、撥水性、保温性、通気性に優れる繊維です。 植物繊維は、肌着やハンカチなどに使用され、吸水性、耐摩耗性に優れる繊維ですが、一方で汚れやすく、 変色しやすいという欠点もあります。肌着やハンカチは漂白し洗濯することが出来ますが、敷きこみカーペット はできない商材です。植物繊維を使用するには十分な知識が必要です。

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11.  カーペットの種類

一般的に流通しているカーペットの種類は、大きく分けて織りカーペット・タフテッドカーペット・フックカーペット の3種類があります。 タフテッドカーペットは流通しているカーペットの7割以上を占めており、数千本の針でパイル糸を一枚の布に 植え付け、そのパイル糸をたっぷりな糊で固定するという方法で製造される量産型のカーペットです。 タフテッドカーペットのハンドメイド版がフックカーペット(ハンタフ)です。マット1枚からでも生産でき、一枚の 布に描かれたデザインを、1本針のピストル状の機械で、糸を植え付ける方法で製造されます。 織りカーペットにはペルシャ絨毯に代表される手織りと、ウィルトンとアキスミンスターカーペットの機械織りが あり、表面の糸と地組織(タテ糸とヨコ糸)を同時に織り上げ製造されます。 使われる場所や生産量によって製造方法が異なりますが、テクスチャーにも3種類に特徴があり、それぞれの 工法の特徴を知っておくことは、大変重要です。

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12.  快適・・不思議なウール「こんな経験ありませんか??」

多くの矛盾した性質が巧みに調和している不思議な繊維、ウール。ウールはいろいろな悩みを解決するのを 助けてくれます。冬、窓についた結露で、カーテンがびちゃびちゃになってしまった、という経験ありませんか? ウールは湿気に自ら対応して湿気を吸収・放出し、「呼吸する繊維」と呼ばれ、結露の悩みを解決することを 助けてくれるのです。 真夏、ちょっと買い物に出て家に帰ると、サウナにいるみたいに暑い、という経験ありませんか? ウール繊維はクリンプという独特の縮れを持ち、体積の60%もの空気を含んでいます。空気が断熱材となって、 暖められた空気も、冷やされた空気も逃がしにくい繊維です。ウールは「自然のエアコン」と呼ばれ、 夏の冷房、冬の暖房の効き目をよくしてくれるのです。 ウールを手本として次々とその性能、性質に近づけようとしている合成繊維ですが、未だウールの神秘 には遠く及ばず、ウールを超える繊維の登場はまだまだ先のようです。

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13.  3Rの優先順位と環境負荷

循環資源の優先順位は、Reduce(リデュース=廃棄物を減らす)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle (リサイクル=再利用)の順番となっています。 リサイクル、それを実践するには回収、再生化と多くのエネルギーが費やされます。 私たちの作るウールのカーペットは、羊毛を使うことで環境への負荷はリサイクル繊維を 使うよりはるかにエコロジーなのです。

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14.  健康・・お医者さん曰く : アレルギー!カーペットをはがしなさい!

それって本当?硬質系床材の場合、せっかくお掃除してもお買い物から帰ってくると部屋の周りに 白いホコリが・・・なんて経験有りませんか?それはホコリが舞い上がりやすい床材だからです。 舞い上がった目に見えないホコリやダニの死骸がアレルギーの原因の一部です。 ウールはクリンプという縮れを持つ為、ホコリやダニを空気中に舞い上げることはありません。 ホコリやダニを吸引する心配は、硬質系床材に比べはるかに少なく、安全な床材なのです。 ウールカーペットを敷き込んでかわいいペットの目ヤニが無くなった事例もあります。

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15.  健康・・ホルムアルデヒド

ウールにはホルムアルデヒドなど化学物質を吸着し、無害なものにする働きがあります。 化学物質をしっかり吸着して、空気を浄化し一度吸着したら、科学的に結びついて再び外部に放出 しないといわれています。天然の空気清浄効果を備えたウールのカーペットは健康にも貢献しています。

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16.  美観を維持する秘密1(通常のメンテナンス)

天然素材であるウールカーペットは、「遊び毛」が発生します。 ウールカーペットは「遊び毛」を出し続けることで表面の糸が擦り切れながら汚れも一緒に取り除き、美観を維持 しています。多くの人が訪れるホテルのロビーなどのカーペットが5年経っても綺麗に美観を維持しているのは 汚れるスピードと「遊び毛」が出るスピードのバランスがマッチしているからなのです。

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17.  美観を維持する秘密2(部分汚れのメンテナンス)

もしウールカーペットに何かをこぼしたら、熱いおしぼりでトン!トン!トン!。汚れをおしぼりにうつす気持ちで やさしく取り除く。完全に汚れが取れなくても大丈夫。日頃のお掃除で徐々に汚れが落ちていきます。 決してゴシ!ゴシ!ゴシ!と擦らないでください。ひどい汚れの場合は薄い中性洗剤でやさしくトン!トン!トン!。 少しの知識と愛情でカーペットは綺麗に維持できるのです。

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18.  快適・・「気持ちがいい〜!」

リビングで寝転がってテレビを見る光景は、硬質床材には少ないのではないでしょうか? ましてや夏の暑い日や冬の寒い日にはありえませんよね。 ウールのカーペットを施工(敷いている)している場所には快適さと安らぎがあります。 素足でも、寝転がっても『気持ちがいい〜!』って思える床材です。

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19.   快適・・癒し

豊かすぎて本当の幸せを見失った現代人。石油製品のかたまりの中で暮らす現代人。ストレス社会。 岩盤浴、マッサージ、エステ、温泉・・・。現代人は癒しを求めてさまよっているのではないでしょうか。 あなたが今いる空間、そして足下にウールの”癒し”を求めてみませんか?

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20.   魅力

機械式時計や真空管のアンプ、クラシックカーに万年筆など、不便であること、欠けている部分があること自体が魅力的にみえてしまう嗜好(しこう)品のようなアイテムがあります。 そういったテイストに入るのが私たちが織り上げるウールのカーペットなのでしょうか?

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21.   カーペットの価格は高いですか?

1個数十万円のブランドバックや時計が飛ぶように売れる日本の巨大なブランド市場が世界一であることは有名な話です。 ほんの小さなアクセサリーに大きな価値を求める日本人が、どうして多くの安心、健康、快適を提供する織りカーペットに大きな価値を求めないのでしょうか? 人生の大半を過ごすあなたの家に、共に歴史を刻み暖かく足下から見守ってくれる”本物”のカーペットは決して高い買い物ではないと思います。

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