1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

お手入れ

カーペットメンテナンス〜こぼしたオレンジジュース編〜

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    目次

      ウールのラグやカーペットを購入する際に、汚れやシミの対処方法が気になりますね。
      DICTIONARYでは「汚れ・シミ」の種類別に、メンテナンス方法をご紹介していきたいと思います。

      第1回目は、ご家庭で一番汚れやすい「液体汚れの対処」をご説明します。
      もしジュース、コーヒーやワインなどをこぼしてしまった場合、ウール素材であればタオルやキッチンペーパーで水分をぬぐいとるだけで大丈夫です。

      「それだけで大丈夫? 色は残らない?」と不安になりますが、ウール素材には「遊び毛」という特性があるので心配はいりません。

      では早速実験です。
      今回は液体の中でもポピュラーかつ色つきのものということで「オレンジジュース」で実験します。

      オレンジジュースをウールカーペットにこぼしてみましょう。

      今回は色がわかりやすいように薄い色の生地を使用しました。

      うち1枚はすぐに汚れをとってみます。
      大きな汚れはすぐに気づきますが、小さな汚れの場合、気づかずに長い時間が経ってから見つかることもあるので、もう2枚はあえてしばらく放置します。

      ウールカーペットの場合、ウール自体に油分があるので、ご覧の通りオレンジジュースをはじいてくれます。

      オレンジジュースが染み込む前に乾いたタオルやキッチンペーパーなどでしっかり吸い出します。とにかく押し込むようにして根気よく吸い出します。

      ここで重要なことが「絶対にこすらないこと」です!!!
      こすってしまうと繊維が破壊され変質し、汚れが入り込んでしまいます。

      さて、しっかり吸い出すと・・・写真ではわかりづらいですが、実際にはうっすらとオレンジ色が残っているように見えます。
      この程度まで除去できれば、放っておいて大丈夫です。

      ウール素材であれば、掃除機をかけているうちに遊び毛とともに汚れも除去されていきます。

      ウールの遊び毛について

      ウールのラグやカーペットであれば、汚れを気にしすぎる必要はありません。
      液体汚れに関しては80%汚れが取れたら、放っておくこと。
      あとは日々掃除機をかけることで、遊び毛とともに汚れが自然にとれます。

      次回は3週間放置したオレンジジュースの汚れがとれるのか?
      試してみます。

      ●3週間放置したオレンジジュースの染み抜きはこちら
      https://hdc.co.jp/maintenance-orangejuice2/