1962年に大阪府和泉市で創業の堀田カーペットは、ウィルトン織機でウールカーペットを作り続けています

お手入れ

掃除機によって吸引できるカーペットの毛の量はかわるのか?ダイソンとパナソニックで比較。

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    目次

      ウールカーペットやラグのメンテナンスは、基本的には、日々掃除機をかけていただくだけです。掃除機をかけることで、食べこぼしや毛ぼこりなどの日常の細かなゴミを除去するとともに、遊び毛(細かな抜け毛)と一緒に表面の汚れが除去されます。

      お使いいただく掃除機についても、旧型のものと最新のものでは、掻き出し性能や吸引力に当然ながら差が生じます。ただ、同じ最新式のものでも、メーカーによってどの程度差がでるものでしょうか?

      今回は最新のサイクロン式スティッククリーナーで比較してみます。

      最新機種で吸引力を比較

      パナソニックのMC-SB85KとダイソンのV12 detectslim total cleanで比較してみました。

      上がパナソニック・下がダイソン

      各掃除機で実験

      弊社商品(タイルカーペット/WOOLTILE for Home)で試してみます。
      WOOLTILE for Home(色:マスタード)を1m×1mになるよう4枚敷き、たてよこ2回ずつ万遍なく掃除機をかけます。

      まずはパナソニックから。

      続いて同条件のベージュのWOOLTILEに、ダイソンで掃除機をかけます。

      吸引した毛の量を比較

      とれた遊び毛量を比較してみます。

      左がパナソニック、右がダイソンでとれた遊び毛です。

      国内メーカーの毛量が少なく、ダイソンの毛量が多い様子

      左:パナソニック 右:ダイソン

      パナソニック

      ダイソン

      重量を測定

      重さを量ります。

      パナソニックでとれた遊び毛量は0.72gでした。

      国内メーカー 0.72g

      パナソニック

      ダイソンでとれた遊び毛量は4.24gで・・・約6倍と大きな差がでました。

      ダイソン 4.24g

      ダイソン

      まとめ

      今回、人気のスティッククリーナの2機種を比較してみましたが、カーペットにおいては吸引量の差が大きくでる結果となりました。

      これは推測ですが、パナソニックの掃除機は、そもそもカーペットの掃除で威力を発揮するような想定で作られていないのかもしれません。現在日本のほとんどの家庭の床はフローリングなので、フローリングでの掃除を重視し、ラグなどにも対応できるように一応ヘッドにブラシが付いている、という設計なのかもしれません。

      一方、欧米ではカーペットの床も多いため、ダイソンはそれを考慮した設計になっているのかもしれないと感じました。

      人気機種2アイテムだけでの比較なので、他メーカーさんの能力はわかりませんが、カーペット掃除に関していえば、吸引力の強いダイソンは、間違いない選択なのかもしれません。

      ただ、カーペット掃除では、メーカーや機種だけで選ぶのではなく「電動ブラシがついている」ヘッドであることが重要です。購入前には、どのタイプのヘッドがついているかを事前にご確認ください。

      下記の記事では、ダイソンのヘッド部分の比較実験も行っていますので、ご覧ください。

      ダイソンのクリーナーヘッド比較。フラフィとダイレクトドライブの2種でカーペットを掃除しました